エンジニアの長谷川

リツアンSTCという会社を紹介します。

リツアンSTCの案件は本当に“上流/直案件”が多いの?──「直案件」「上流」の定義と見分け方を整理する

🔎 背景:なぜ「上流」「直案件」に注目するのか

SES/派遣業界だと、よくこう言われます ――「多重下請け(下に孫請け・ひ孫請け…)で単価は下がる」「中抜きで報酬が少ない」。
だから「直(元請け/エンド直)」「上流」の案件を持つ会社・案件だと、単価が高めで、中間マージンが少なく、スキルの高い仕事につきやすいと期待されやすいんだ。

で、「本当にそうか?」を見極めるために「直案件・上流案件の定義」「見分け方」が大事。この記事では、リツアンSTCにおけるそのあたりを整理するよ。

「直案件」「上流案件/プライム案件」の意味

まず、業界で一般的に使われる言葉から。

  • 「エンド直案件」「プライム案件」「1次請け」 ―― 最終的な発注元(=システムを使う企業=事業会社やユーザー企業)から、仲介をできるだけ挟まず直接受注している案件のこと。中抜きが少なく、“本来のお客”と直契約する構造。 (WhiteBox(ホワイトボックス)SES・受託向けマッチングプラットフォーム)

  • 「上流案件/上位商流(浅い商流)」 ―― 請負・開発・設計など、仕様決めや要件定義、設計寄りの工程を含む案件。単なる「作業」ではなく、「企画・設計」に近い上流フェーズの開発に関われる可能性が高い案件。

この構造の案件は、中抜きが少ないから「単価が高く」、かつ「スキルや裁量も高い」ことが多い。だからエンジニアにとって「おいしい」って言われる。

リツアンSTCは本当に「直案件・上流案件」を多く扱っている?

リツアンSTCの公式情報や理念を見ると、かなり明確に「直案件」「上流(浅い商流)」を重視しているようだ。以下のような主張がある。

  • リツアンは「上位商流・高単価の案件にこだわる」と明言。多重請負構造を極力避けている。 (技術者集団リツアンSTC)

  • 同社では「エンド直・元請け直を中心に浅い商流を維持」し、中抜きされにくい案件を扱うと説明。 (wantedly.com)

  • 公式に掲げる「IT平均単価」は約72万円。これは、業界標準(とされる約65万円)を上回る水準。つまり、比較的高単価の案件を多く保有している可能性が示唆されている。 (技術者集団リツアンSTC)

また、リツアン自身が「上流案件・直案件を提供する」という形で“地位向上支援”を明言する採用情報もある。 (技術者集団リツアンSTC)

なので、「うわさ」ではなく、リツアンのビジネスモデルとして“直案件/上流案件重視”が明文化されていると言ってよさそう。

それでも“直案件/上流案件”かどうかを見分けるために注意すべきこと

ただし、「リツアンなら必ず上流・直案件に行ける」と安易に思うのは要注意。以下のような“見分け方のポイント”を押さえたうえで、案件内容をよく確認するのが大事だよ。

✅ 見分けるためのチェックポイント

  1. 発注元(クライアント企業)が誰か
     「エンド企業」「元請け企業(SIer やベンダーの最上流)」かどうか。もし「◯次請け」「孫請け」などの“請けの請け”構造だと、実質中抜きされた下流の可能性が高い。

  2. 商流の浅さ(「商流ピラミッド図」でどのあたりか)
     表向きに「商流浅め」「元請直」「エンド直」と書かれていても、実際の構造がどうかは契約書などでチェック。仲介が多く入ってないかを確認。

  3. 案件の工程フェーズ
     ただのコーディングや単純実装ではなく、要件定義・設計・上流工程が含まれているか。上流工程ほど裁量も責任も高く、スキルとしても評価されやすい。

  4. 単価(客先単価)と還元率のバランス
     高単価で還元率も良ければ魅力。ただし「高単価=上流」とは限らないので、単価だけを見ずに“商流・フェーズ”を併せて見る。

  5. 契約形態(SES/準委任/請負など)
     準委任や請負で、クライアントとの契約形態がどうなっているか。SESでも「直請け・準委任」であれば、上流〜中流の可能性あり。

⚠️ 気をつけたい“落とし穴”

  • 公式が“直案件・上流重視”をうたっていても、その人にアサインされる案件は必ずしもそうとは限らない。案件の割り振り次第。

  • 高単価でも内容がメンテナンス/手直し・バグ修正など“下流作業”の場合がある。仕事の内容をしっかり確認しよう。

  • 契約書や提示資料で「直」「元請直」「プライム」が曖昧だったり、商流がぼやけていたら注意。曖昧さは中抜きや条件の不明瞭さの可能性。

どんな人・どんな状況なら「直案件・上流」を狙いやすいか

リツアンのような会社で“直案件・上流案件”の恩恵を受けやすいのはこんな人たち:

  • スキルがそれなりに高く、設計〜上流工程に対応できる人。単純実装より、設計・要件定義などもできると頼られやすい。

  • 交渉力や意思のある人。自分がやりたい案件や希望フェーズを営業に明示して、あえて“上流案件あてがってほしい”と伝える。

  • 安定より裁量・スキル重視/将来的な市場価値を高めたい人。上流工程がキャリアに結びつきやすいので、将来性を見越す人に向いてる。

逆に「未経験に近い/手を動かす実装だけでいい」「安定重視」「単に“仕事がほしい”」という場合は、“直案件・上流”を保証されるとは限らない。

まとめ — 「直案件/上流案件」を狙うなら、自分で“見極め”を

結論として、リツアンSTCは公式に「直案件を中心」「商流浅め」「上流/高単価重視」を掲げており、実際その方向で案件を提供する構造を持っている。だから「直案件・上流が多い」というのは、**“方向性として本当”**と言っていい。

ただ、それが“あなたに”当てはまるかは別。単価表や還元率表だけで飛びつくのは危険で、必ず「発注元」「商流の浅さ」「工程/フェーズ」「契約形態」をチェックして、「それが本当に“直案件・上流”か」を自分の眼で見定める必要がある。

もしよければ、最近(2023〜2025年)でリツアンSTCの実際の上流/直案件の求人例をいくつか見つけて、それらがどう「直案件/上流」にあたるか一緒に分析してみよう。